お知らせ
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新型コロナ感染対策について
【追記:2020/12/17】
当院では、日本における新型コロナウイルス発生時から以下の取り組みとお願いを行っております。
緊急事態宣言後も通常診療いたします
政府から緊急事態宣言が出された後でも、多くの報道で伝えられているように医療機関に関しては感染対策をした上で診療を行うこととなっております。当院でもスタンダード・プリコーション(標準予防措置策)に加え、下記の通りコロナウイルス感染予防対策をとりながら通常診療しております。
コロナの主な感染経路は、一つは飛沫感染、もう一つは接触感染です。
飛沫感染への対策
飛沫感染はエアロゾル(空気中に浮遊する微小な液体・固体・気体の混合粒子)を直接吸い込むことにより起こります。当院では口腔外バキュームでエアロゾルを瞬時に吸引してフィルターを通して屋外へ直接排出し、感染リスクを押さえ込んでいます。また、窓を大きく開けて常に換気をしています。そのため空調を強めにしていますが、診療室内の気温がコントロールしにくい状態になっております。ご了承ください。
接触感染への対策
接触感染に関しては、同一患者さんごと、かつ処置ごとに手袋を頻繁に替えること、アルコール消毒も頻繁に行うことで対策しております。手袋のほとんど全てがマレーシア産のため、入手しにくくなっていますが、当院ではコロナ流行前から約1年分の備蓄を保持しておりましたので、欠品を気にせず使用できます。
その他、院内での取り組み・体制
- マスクを着用してお話させていただいております。
- 予約を制限して受付と診療室内の人数をコントロールしております。
また、開院当初から変わらず以下の取り組みも徹底して行っております
- タービンなど治療器具は必ず滅菌・消毒・患者様ごとの交換
- 手袋・エプロン・コップなどは使い捨てタイプ、必ず患者さまお一人毎に交換
患者さまへのお願い
- 院内では診療時を除いてマスク着用をお願いいたします
- 診察開始前には感染リスクを下げるために全員に薬液でうがいしていただいています
- 念の為、治療時に万が一咳き込む場合はティッシュ・ハンカチ・服の袖等で口鼻を覆う「咳エチケット」にご協力下さい
- 熱・咳・強い倦怠感のある患者様につきましてはご予約をキャンセルさせていただきますようお願いしております
- 感染予防のため空調を強くして、窓を大きく開けて常時換気をしております。
- 室温のコントロールが行き届かないことで患者さまにはご不便をおかけしますが、防暑/防寒対策など体温調節の出来る服装でのご来院をお願いいたします。
ご了承いただきますようお願い申し上げます。
当院が診療を続ける理由
当院が診療を続ける理由ですが、下記動画や医療関係者からの情報もあるように、
- キチンと対策を行っている歯科医院での患者さんのウイルス感染リスクは高くないこと
- 緊急事態宣言下においても、地域の歯科医療サービスの一役を担っている責任があること
などが挙げられます。
感染リスクが高いのは患者さんではなく、むしろ歯科医師のほうですが、ドクターの間では飛沫感染のリスクが高い処置は避けようという流れがあり、当院も飛沫感染を防止しながら診療を行っています。
しっかりとした情報と知識で感染対策をしている上で診療を行なっております。
「歯科医院は受診すべきか問題」の回答動画
↑上記動画内回答の要約
以下、引用
国際医療福祉大学 感染症学主任教授の松本哲哉先生による回答の要約です。
- ツィッターで広まっている情報は間違っているように思う
- 感染リスクがあるのは患者ではなく歯科医師側の方。歯科医師の間では飛沫感染のリスクが高い処置は避けようという流れがある(患者同士の感染リスクは高くなく、対策を取っていない歯科医院の場合、患者から歯科医師への感染リスクが上がる)
- 患者が歯科医院を受診するのが感染リスクが高いわけではない
という回答でした。
歯科は元々、B型肝炎などのウイルス感染リスクに対応しながらの診療をしています。今回のコロナに始まった話ではなく、器具の滅菌、手袋、ゴーグル、帽子、マスク、治療前後の清拭、など、ちゃんとしたところはちゃんとしています。
ちなみに今現在、新型コロナの感染者が増えている中、歯科医院からの感染者も歯科医師の感染者の報告も上がっておりません。
私的なまとめとしては、
- 元々、受診者の歯科医院でのウイルス感染リスクは高くない
- 今回の件で、ちゃんとしてなかった歯科医院も対策するようになってきている(苦笑)
ということでしょうか。
それよりも口腔ケア不足による免疫力低下で感染リスクが高まることが、日本歯科医学連合や様々なところで指摘されています。
受診するかどうかは、あくまでも受診者の選択です。ただ、受診するしないは別として、免疫力の大事な要素である『口腔ケア』を自宅でも徹底していただくよう、よろしくお願い致します。
口腔内を清潔に保つことで重症化リスクを下げられる
4/20(月)のNHK総合 あさイチで放送された元国立感染症研究所 花田先生の映像です。
口腔内を清潔に保つことで、新型コロナウイルス感染症にかかった時に重症化リスクを下げられるという話です。院長の高校の同級生の呼吸器内科Drからの情報です
皆様
私の以前の所属先である慶應の先端研、遺伝子制御の佐谷秀行先生からの情報です(佐谷先生は大学病院の副院長も務めておられます)。慶應でも院内感染が起こり、患者さんと知らぬうちに接触した医師や看護師にもPCR陽性者が出たようです。
また、ほとんどの感染患者さんは食事中に感染しているようです。この事例から得られた重要情報と京都大学の宮沢孝幸先生のTwitterでの情報も参考にし、佐谷先生がご自身でまとめられた感染防御マニュアルをイントラネットで公開されました。
皆さんには釈迦に説法とは重々承知ですが、大変わかりやすく、佐谷先生に確認したところ是非どうぞとのことでしたので、シェアさせていただきたいと思います。ご所属のラボへ情報公開していただくことも一向に構わないとのことですので以下を参考にして頂ければ幸いです。
以下 注意事項
↓↓↓ウイルスが出てくるのは咳とか唾とか呼気。でも普通の呼気ではうつりません。これまでのほとんどの感染は、
- 感染者から咳やクシャミで散った飛沫を直接吸い込む
- 飛沫が目に入る
- 手指についたウイルスを食事と一緒に嚥下してしまう
という3つの経路で起こっています。
感染にはウイルス粒子数として100万個ほど必要です。一回のクシャミや咳や大声での会話で約200万個が飛び散ると考えられています。つまり感染者がマスクをしているとかなり防ぐことができます。
なるべく鼻で息を吸いましょう。口呼吸で思い切りウイルスを肺の奥に吸い込むのはダメです。
外出中は手で目を触らない、鼻を手で触らない(鼻くそをほじるのはNG)、唇触るのもだめ、口に入れるのは論外。意外と難しいが、気にしていれば大丈夫です。
人と集まって話をする時は、マスク着用。食事は対面で食べない、話さない。食事に集中しましょう。会話は食後にマスクして。家に帰ったら、速攻手を洗う。アルコールがあるなら、玄関ですぐ吹きかけて、ドアノブを拭きましょう。
咽頭からウイルスがいなくなっても、便からはかなり長期間ウイルスが排出されるという報告があります。ノロウイルスの防御法と同じように対処を忘れずに。感染防御のルールを再度整理します。
- マスクと眼鏡の着用
- 手指の洗浄と消毒
- 会食は対面でせず、一人で食事を短時間で済ませる
- 外から帰宅時は先にシャワーを浴びてから食事
陽性患者さんの多くは手指から口に入るか、食事の時に飛沫感染しているようです。
以上を守って元気でいましょう。